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個別記事の管理2013-01-15 (Tue)
こんにちは、まかない婦です。金沢今日は雪が降っていますふわりふわりと天から降りてくる大きな雪のひとひらが雪を見慣れた私たちの目にも美しく映ります。こんな降り方をする雪を金沢では『ぼたん雪』と言います。きれいだけどこのタイプの雪が一番積もります 実のところ厄介な雪です。

話は変わりますが、まかない婦昨夜あまり寝ていません。昨日買った文庫本を一晩で一気に読んでしまったからです。読んだだけでなく、気に入った部分は何度も読み返さなければ気が済まないので、寝不足は更に深刻になりがちです。読んだ本は仁木英之作の僕僕先生シリーズ第4弾『さびしい女神』です。

女神と言っても大変醜い外見をしており、すべての人から嫌われているその魃という女神になぜか自分自身がかぶって見えます。まかない婦も若いころは人を寄せ付けず孤独でした。

今は生まれ育った金沢に戻り、身内に囲まれて暮らしているので人生の中で一番落ち着いた静かな心で暮らせています。考えてみれば小さな子供のころが一番不安定だったかな・・・

ほんのチビだったころから家を出ていくことを考えていたまかない婦ですが、さすがに中卒では先行き不安なものを感じていたのでとりあえずは高校に行きました。しかし、子供のころから家を出ていくことは公言し、親も納得済みだと思い込んでいました。

勝手に京都の就職先を決め家を離れる日を心待ちにしていたまかない婦の前に横暴な父親が立ちふさがりました。学校まで押しかけて就職の話をぶち壊していったのです。授業参観や学校行事にも一度も来たことがなく、母が学校に行くことすら忌み嫌っていたのに突然の来校が『就職ぶち壊し』です。

まかない婦には寝耳に水でした。 「了承済みじゃなかったんかいや!」 猛烈に腹が立ちました

真夏の暑い日でしたが、その日からハンストです。何日も水さえ飲まず勿論父と口も利きませんでした。真夏でしたからほんの数日で衰弱しました。何もしていないのに眠くなり朦朧としてしまうのです。

父はかなりあせったようです。口を利かないのでハンストしていることもしばらくは気が付かなかったようですが、まかない婦の性格を知り尽くしているので水も飲んでいないことも察しが付いたのでしょう。知り合いに相談したら
「心配しなくてもあんたの目の届かないところでちゃんと飲み食いしている。」と言われたらしいですが、そんな生易しい変わり者ではありません。もちろん父も承知しています。

このまま死んでやる。究極のしっぺ返しにまかない婦の暗い心は笑っていました今思えば子供だったとしかいえません。

この非常事態に乗り出してきたのは弟でした。まかない婦の大好物だった親子丼を持って諄々と諭す弟と親子丼の匂いに負けてまかない婦のハンストは終了しました。たわいも無いようでいて、ひょっとしたらの危険性もはらんでいた出来事です。

この後ずっと家を出たいと思い続けていたのに、実際に出たのは30歳ぐらい・・・しかし、自分が思っているよりずっとやわな精神力しか持ち合わせていなかったので、1人で生きていくことはかなり厳しかったのです。

あれほど忌み嫌っていた自分の家に帰り、家族の支えで初めて平穏な日を手に入れました。青い鳥はやはりすぐそばにいたのです。幸せと呼ぶにはあまりにも不完全ですが、まかない婦にとってMAX平和な日々が今手元にあります。

命は大切なもの、なくせば取り戻すことの出来ない宝です。例えそれがまかない婦のような不完全極まりない人間の命であっても自分勝手に捨ててはいけないものです。私の命は私だけのものではありません。私にかかわったいろいろな人たちに少しずつ権利があります。

長い年月を掛けてやっとそう思えるようになったおろかな人は、埋め合わせをするようにギチギチと働き続けています。これもまた良しか、悪しか・・・
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* Category : 昔話
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* by bodai_ju
終日尋春不見春 (終日春を尋ねて春を見ず) 
杖藜踏破幾重雲 (藜の杖をつき踏破す幾重の雲)  
帰来試把梅梢看 (帰り来たりて試みに梅梢を把りて看れば)
春在枝頭已十分 (春は枝頭に在って已に十分)
      載益「春を探るの詩」

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