まかない婦のお勝手ブログ
私は柿市商店という石川県金沢市の八百屋で働いているまかない婦です。 自分の周りに日々起こる、おかしな出来事などを取り上げて、ブログを書いてみようかなと思っています。
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つい最近手取川さんから毎年恒例の『干支ボトル』が発売されました。350mlのおしゃれな瓶に純米大吟醸酒が詰められています。
このお酒を12本欲しいとお客様から電話があったのですが、まさかそのすぐ後に買いに来られるとは思ってもみませんでした。
そしてそのお客様がビール券を3000円分以上買うと応募できるキャンペーンに心をわしづかみにされ、3000円区切りで何度もビール券を買いそのビール券で支払いをするという希望を述べられたときまかない婦の運命は地獄の底までまっしぐらに落ち行くことに確定してしまったのです。
まず、ビール券がどこに置いてあるのかがわかりません。そして以前に置いてあったレジの中を探った挙句ビール券の不在に打ちのめされ、慌ててレジを閉めようとしたため何かに引っかかってレジが開きも締まりもしない中途半端な状態で膠着しました。
ですが何とか頑張れば隙間から札の出し入れもでき、レジ打ちもかろうじて可能です。
大パニックの上レジを半壊しにして対応を続けようとするまかない婦にお客様は呆れながらも同情してくれました。
それから3000円以上のレシートを得るためのお客様とまかない婦の戦いが始まりました。ビール券がレジの中ではなく精算するための袋の中に入っているのを遅ればせながら思い出したからです。
グダグダではありましたが何とか数回のレジ打ちと清算が終わり、レジは半壊れではあったものの一息ついたころ。外国人のお客様が来店しそちらの対応を先にするように勧められ話し終えると(結局希望の品はなかったので商売にはなりませんでした)、その対応をほめられ自分なら話しかけられただけでメロメロになるとおっしゃるので、今現在自分はこのレジでメロメロどころかヘロヘロになっているのだと弱音を吐いたまかない婦です。

これは明日レジの会社に連絡して修理依頼かと哀しく思っていると、嫌でなければ直せそうなら直してあげると言われすぐその言葉に甘えることにしました。
レジからはお札が飛び出し、位置もずれた上何かに引っかかって開きも締まりもしない状態です。

そしてそのお客様は本当に少しずつ引っかかっていた中の仕切りをたたいて戻し直してくださいました。
ここに神が降臨されました。

何かを達成したまかない婦とお客様は2人そろって上機嫌でお別れすることができました。
ああ、レジが普通に作動するよ。幸せだよ。

その後も何人かお客様と対応するたび幸せ感じたまかない婦です。妹曰く『パニック婆』はたやすく動揺し、自分でドツボにはまり、はまったドツボの中でもがきます。
厄介至極、迷惑至極のまかない婦でございます。

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