まかない婦のお勝手ブログ
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先日妹と店番を代わろうと酒屋に向かう途中その妹とすれ違いました。
「酒の在庫調べるから早く酒屋へ行って!」と言われちょっと不審に思いましたが酒屋に来てみると今年から高校生に昇格した姪がいました。
ああ、この子がいるから妹は先に店を出たのだなと思ったのですが、そばにまかない婦の友人の旦那が立っていました。そしてまかない婦に言うのです。
「おめー、姪をしっかり躾とかなダメやがいや。」
ま「ハッ?むしろあんたを躾けたいわ。」思わず口ら余計なひと言が飛び出しましたが、大昔から知っているこの人とにかく無茶苦茶です。
相変わらずのわかりにくい話を辛抱して聞いてみると、酒屋ではなく八百屋での支払いを酒屋のレジで打てと姪に迫っていたのです。レジの打ち方など知らぬ子供に無理を言っているのに自覚全くなしです。
何が躾かと呆れます。むしろ子供が勝手に店のレジを操作することなどあってはならんことです。
まかない婦から予想外のバッシングを受け呆れながら帰っていきましたが、本当はこちらが少々呆れています。実は気の良い人だとも知ってはいますが、あの規格外のおかしな振る舞いには何十年たっても慣れるということがありません。
妹が言います。
「あんたのお友達関係の人たちは本当に変わった人が多いわ。」
正直否とも言えぬまかない婦です。

友人からのお土産のブックカバーを届けてくれたかの人は小さく
「わし、お客なんに・・・」と無念そうにつぶやいていました。ゴメン、分かってはいるのだけれど・・・なんか素直に感謝しづらいのですわ。
去って行った八百屋のお得意様化した友人の旦那に、できれば八百屋の方で買い物してくれんかなと思う無情非情のまかない婦です。

いつも割り勘会で母と一緒に飲み歩いている友禅作家のおじが叙勲だそうで、地元の新聞には顔写真入りで発表されました。瑞宝単光章だそうです。
親戚中の期待の星です。

これは割り勘会としても特別な飲み会をしなければなりません。どこがいいかしら?
叔父の連れ合いである叔母さんが亡くなるまでは今ほど親しくしてはいなかったのですが、叔母の葬儀のあれこれで一挙にまたおじとの距離が縮まりました。
これもまた亡くなった人のつないでくれた縁ですよね。叔母は優しくて明るい本当に良い人でした。
金沢は朝ひどい天気だったのですが今は珍しく晴れています。今日からゴールデンウィークだからと酒屋の店を開けているのですが一向にお客様のご来店が有りません。どうなっとるんけ?
まあ本来なら休みだったわけですからこの後はゆっくりしようと思っています。
連休後半に期待します。(^∇^)ノ
叔父の着物は本当に素敵です。身びいきかもと思いながらいつも見惚れてしまいます。
叔父本人はすでに飲み友達化してしまっていますが・・・


4月28日です。月末もかなり押し詰まってきました。
毎月月末は次の月のホームページ用のオリジナル料理を作ったり、こぼれ話を書いたりと仕事の方も詰まっています。
本当のところ毎日このブログを書いているのだからこぼれ話は必要ないのではと思っているのですが、ブログまでは来ないけどこぼれ話は見るという人もいるらしくやめることが出来なくなっています。

それでも今月は過去の社員の話にしたので割りと早く出来上がり、料理の素材も加賀太胡瓜にしようと前から決めてあったので月末苦しまずに済む予定でした。
ところが目をつけていた地酒が当社には分けていただけない酒だと分かり、その後入荷してきた酒も在庫が少なすぎたり、味がいまひとつピンと来なかったりして『取り上げた酒に合った料理』を作るためには待つしかありませんでした。
ようやく酒が決まったのでそれにあわせた料理を作ろうとしたのがやっと昨日です。

それも酒屋の品だしの時間を考慮していつもならクックパッドのごはん日記を書く時間に小走りに食材などを買いに買い物に行きました。少し風の冷たい日でしたが半そでTシャツで寒さも感じなかったです。
そして昼過ぎ料理を作っていました。何年ぶりかにかつらむきをし、意外とまだ出来る自分に驚きつつ作業を進めました。

本当は菜切り包丁でやらなければならないのですが使い慣れた牛刀でやっちゃってます。
思えば調理師学校に入学して中華のあおり炒めはなかなか出来なかったけどかつらむきは最初から割りと出来たものです。もちろんまかない婦以上に出来る生徒はいっぱいいました。でもまったく出来ない生徒もかなり居たのですよ。
話し戻しますね。そのかつらむきにしたペラペラの太胡瓜に甘エビやホタルイカなどを巻き込んで作ったオリジナル料理は後は盛り付けて写真撮りをする寸前までいっていたのです。

こんな感じのチマチマ料理です。
そこへ酒屋から電話が入りました。
「お客様で~す。」
酒屋のお客様ですがなぜか気が合い、妹ともども何度か飲みに行っているコアなお客様です。名高い空也最中も何度も手土産としていただきました。そんなお客様ですからお待たせするわけにはいきません。
完成間近のオリジナル料理をほっぼらかして酒屋へGOです。

先日御馳走になったお礼などしながらいろいろとお話ししてお酒も買っていただき見送ってから3階食堂に戻ると、哀しいことにオリジナル料理は少し見栄えが悪くなっていました。
かといって作り直しも大変です。まあ良いかとそのまま写真撮りし、次はレシピ作りです。
実際はレシピ化した後実食したわけですが、見た目よりかなりおいしかったのに気を良くしました。しかし量がちょっと多かったので2人分のところを4人分に直し栄養価の計算はやり直しです。
来月旬の野菜のピックアップを社長に見てもらいようやく何とか仕事が片付きました。

メールに添付して管理してくれている取引先に送り、ようやくようやくため息とともに肩の荷をおろしました。ヤレヤレです。
まかない婦の月末はすでに終わったも同然です。
ああ、今月も結構『ちかれたびー』わっかるかなぁ?

料理には見た目も大切ですよね。

毎朝のように母にいろいろな食材を集めてきてもらっています。その日必要な肉や野菜、調味料などです。
毎朝小さなメモ帳に書きます。S卵40個、ピーマン3袋、ソーセージ3kgなどなど・・・
そして今日のメモを見て母が聞くのです
母「これってなんて書いてある?」
なんて書いてあるも何も『ツナ 5』だよ、他にどう読む?
母「ツナ?全然読めんわ。こんなん字じゃない!」
くつろいで朝食を食べて居た数人の社員が噴き出したり爆笑したり、そうだそうだと尻馬に乗ったりして一気ににぎやかになりました。
みんな楽しそうだね・・・

嬉しそうな社員たちと対照的に母はまかない婦のメモを睨み付けながら不機嫌な顔でエレベーターに乗り込んでいきました。
ちゃんとツナって書いたのに・・・

た、確かに字は汚いかも・・・でも今日の『ツナ』は絶対読めたはずだし・・・
理不尽な糾弾に圧倒され笑いものになったまま呆然とした今朝のまかない婦でした。


日曜日にまた墓参りに行ってきました。

月末の日曜日に墓参りに行くようになってからすでに20年の月日が経とうとしています。こんなに長い間毎月のように菩提寺に通う気になったのはお参りだけではなくそこそこ楽しいことがあるからです。
実は菩提寺の近所では園芸が盛んなようでいろいろな花を歩きながら楽しむことができます。

菩提寺のもみじはレースのように繊細で見事です。

実のひとつだに なきぞ悲しきの山吹です。少しだけ盛りを過ぎたようですが遠くから見ればきれいです。

今年も菩提寺の門の近くのスズランが咲き始めました。

近所の家の君子欄の鉢植えですが見事です。

小さな藤の木がそれでも美しく花を咲かせています。

こちらの方がうんと小さい鉢植えです。
こんな風に花を見ながらぶらぶらと歩いて帰ります。


途中の東急ホテルのラウンジでいつものようにチーズとカクテルで一休みしていたら、すっかり顔なじみになったホテルマンが『ローマの休日』を私たちの席のすぐそばで上映してくれました。無声ですが字幕付きで充分楽しめます。
さすが名画ですし、オードリーがとても可愛かったです。
極上のサービスを受けながらゆっくりとくつろぎ深くお礼をして帰ってきました。これからもずっと続けたいまかない婦のひそかな楽しみの一つです。また来月・・・


昨日筍山を持っている社員がまた筍を持ってきてくれました。昨日は休みだったまかない婦は今日になってその筍を見たのですが、すでに大きく育って長さ30cmの大きさです。

まず泥を落としました。

前回かなり大変だったので今回は中華包丁で頭を落とします。

それから皮をむきました。

そのあと根元の赤いイボのようなものを包丁で削り落とし、上の方は金串でこすって余分な皮を落としきれいにしていきます。

適当に切ってあく抜きしない直焚きという調理法で炊いていきますが、かなり育っていたのと前日にとった筍だということを考慮して一度茹でこぼすことにしました。

あとは普通に卵や鶏肉と一緒に煮付けます。

出来上がった煮物は前回よりえぐみも少なく軟らかく煮えていました。良い出来です。
毎年毎年ありがとう。

お昼御飯筍の煮物は大好評でした。持ってきた本人もお代わりをして食べて居たそうです。めでたし、めでたし。


今日は月に一度のお休みの日、午前中の10時くらいまでグタグタと布団の中で過ごしました。

実はまかない婦の休日には朝は出番の社員たちに義妹が用意したパンを食べてもらい、昼はホカ弁を配達してもらって用意したカップ麺と一緒に食べてもらうことにしていたのですが、頼みの綱のかまどやさんが先月一杯で廃業してしまったので途方に暮れてしまいました。
意外に近場にホカ弁屋さんが無くなってきていることに今さら気づきます。これってコンビニ弁当なんかの関係かしら?
とにかく今日は社長がどこかからお弁当を買ってくることになりました。三ちゃん農業的な会社では社長が社員の弁当を買いに走ります。

弁当を用意することが出来ないなら今月は休みなしで行こうかと思っていたのを見透かした弟が自ら弁当を買いに行くことを申し出てくれたようです。意外と良いとこある奴です。

最近ウェブ上の読書にはまり込み睡眠時間が極端に短くなっていたので今日の朝寝はとてもありがたかったですよ。でもこのままでは悪い目がもっと悪くなりそうな気がしています。やはり本当の本を読むほうが目には優しいようです。
10時に起きて、またぞろ読書にはまり込み、その後髪を染めました。
いつも散々酒を飲んだ後にヘアマニキュアをしたりするので風呂に入りながら寝てしまったりして何やら大変なことになることが多いのです。かしいだ頭が触れていた右肩がゴリラの毛皮のような有様になったり、バスタブの一部が汚れたりでいい年になっているのに母に叱られています。

今日は午前中でしかも酔っていないので落ち着いて髪を染めることが出来ました。休日万歳です。

その後布団のシーツを取り換えます。こんな些細なことも普段の一日の中にはなかなか取り込めず、休日という物のありがたさが身に浸みます。
無ければ無いで何とかなるのですが、あるとやっぱり助かりますよね。
まかない婦は柿市商店の100年を超える歴史の中で初めて休日というものを手に入れた身内です。ちなみに社長には休日なしでーす。


昨日久しぶりに会った知り合いの人の話です。何か月ぶりだかに会ったのですが格好は前回と同じでした。
ま「ねえ、その恰好ひどいよ。」こんにちわの前にそんな声をかけねばならんほどド外れておかしな格好です。
頭にはヘルメット、服は黄色と黒のツートーンカラーのレインウエアの上下、そのいでたちの上に胸のあたりから魚屋さんなんかがつけている大きなビニールの前掛けでその裾はひざ下を超えています。靴はもちろん長靴です。
そのビニール前掛けが本当に変です。どうやらバイクだか自転車だかにに乗るとき濡れるのが嫌なのでそんな恰好をしているらしいのですが・・・
どうしてそんなおかしな格好をしているのかと前回聞いたらレインウエアのどこかが破れているらしく水が入ってくるからというのです。まかない婦ならそんな恰好で人目を引くよりは濡れたほうがましかとすら思います。
まかない婦だって結構ダメダメな格好をしてはいますがこれほどではありません。
ま「ねえ、本当におかしいってその恰好。」ちょっとしつこいけどあえて言います。
そんなことは全く気にせず
「ワシ、癌になったし来週入院するげん。」と明るく言い放ちました。
まあいまどきは誰もが癌になるのだからとこちらも明るく言って、しばらく世間話をして別れたのですが、その世間話の際にまかない婦のことをかなり持ち上げていきました。
知「いやいや、あの材料であんだけ料理を作れるなんて大したもんや。ワシ感心したんや。」だそうです。覚えていなかったけど当社の食堂で一回食事をしたことがあると言っていました。
さすがに褒められればちょっと木に登るまかない婦です。

彼の方は自分の店を持っていて結構いい料理を出すとの評判でした。一度食べに行きたいと言っていながらまだ行っていません。
がんが治って元気になったらまた店をするのかな?そしたら食べに行こうかな?
いかつい顔に似合わず、店に飾る花をわざわざ山にとりに行ったりしているのを知っているのできっと良い料理を出してくれるのだと思います。なのに思えば店の名前さえ聞いていません。失態です。
以前からこの近江町市場でよく会いましたが
「ワシの顔が不細工やから市場の女の子がお釣り投げてよこす。」とかなり被害妄想的な発言をしていました。でも客と売り子の間で顔の美醜は何の問題にもならぬことだと思います。
まあ、イケメンならなお良しといった程度でしょう。
癌だとカミングアウトした割にはいつもどおり騒々しく明るく話し、おかしな格好のまま手を振りながらフェードアウトしていきました。
元気になって帰ってきてほしいです。それまでバイ


つい先日喪服を着る機会があり<、じりじり太ってかなりやばいと思ったのでスカートだけワンサイズ上げておいたおかげでなんとかなったのですが妹の方が深刻だったようです。
弟の車の後部座席でず~っと喪服がパツパツで苦しいと言い続けていました。いつワンピースの腰のあたりが裂け超人ハルク状態になるかわからんような塩梅らしいです。
そう言えばハルクはシャツの方はビリビリに裂けてしまうのに、ズボンはぴちぴちの7分になるだけなんですよね確か・・・妹は腹回りがハルク化しているらしいです。
皆さん知っていますか?こういう状態に陥ったらワンサイズではなく2サイズ上げなければならないようです。すると9号だったひとは13号、11号だった人は15号という全く嬉しくない飛び級です。あまりのことに落涙しますよね。

これを機に妹は絶対に痩せるのだと強く心に誓ったらしいです。

そして以前にまかない婦から譲り受けた喪服も着てみたらしいのですが、スカートだけは何とかはけたものの上着を着てみるとまるでマジンガーZのように肩が盛り上がっていたそうです。

そう言えば以前には肩パットの入ったスタイルが流行っていたのかもしれません。まあ、葬式にしろ入学式にしろマジンガーZ状態ではなかなか参列しにくかったようです。
そんな妹の話を笑って聞きながら、まかない婦自身にも頭の痛いアイテムがあります。
以前に買って寸足らずの上裾が広がったラッパ状のジーンズ(イカのエンペラ状態とも言えます)を履いたとたんに妹や社員にくさされたので、さすがに履き続けることができず夏を迎えて15cmほど切り落としたのです。

予定では程よい涼しさを体感させる夏向きのジーンズになる予定でした。ですが意に反してそんだけ切っても微妙にエンペラなのです。
もういいやと思い、強引にそれを履いていると社員のオニギリ君に
「ねえねえ、足太いよ。それとね、そのズボン変やよ。」とダブルのダメ出しをされたのです。
分っとるわい!!分かった上の暴挙なんですけど何か?
意地になって数日履いていましたがさすがにこっぱずかしくて放置してしまいました。
えっと・・・どうすりゃ良いかね?
不惑の年もはるかかなたに遠ざかりながら迷い続けるまかない婦であります。

たかがのエンペラズボンにもう何年も悩まされています。それにしてもあんな変なズボン、誰が履くかね?あっ、俺か?
礼子は結局まかない婦の法事用の濃いグレーのスーツを着て行ったらしいけど、それでもウエストがパツパツだったから「お前は着れん」と言っております。

昨日食堂の片隅に置いてある亡き祖母の写真の前に仏壇から下げてきた洋菓子を置いておきました。マドレーヌのような焼き菓子です。
すると今朝になって古参の従業員がまかない婦に問いかけてきたのです。
古「雅美、ここにずっと饅頭置いてあるなぁ。」
ま「饅頭?そんなもん有ったかな?」
古「あるある、これ。」
見てみると昨日の夕方に下げてきた洋菓子です。
ま「それ饅頭じゃねぇし。」
古「旨そうやし、くれ。」
ま「ハッ?饅頭じゃないうえ昨日飾ったばっかりやし。」
古「これもらっとくぞ。」
ハッ、何を言ってももうもらうことに決めてしまっているようです。まあそんなおさがり食ってこれ以上太るのもなんなのでお供え泥棒は放置しておきました。
でも感心なことにこのおっさん、毎日祖母の写真に手を合わせお参りをしているのです。

「ワシは何十年も婆ちゃんの飯食べてきたんや。」だそうです。
おやおや、だったらまかない婦が死んだあと誰かお参りしてくれるかしら?そんなこと期待もしないけどまかない婦でもすでに20年ほどここの食堂で飯作りしてっけどね。

おりしも今日は祖母のよく作っていたぜんまいと突きコンニャク、肉の煮物が従業員食堂のお昼御飯です。こんなおかずがとは思いますが、社員の評判も悪くありません。
いまどきの人たちぜんまいなんて食べるかな?とりあえずレシピ載せておくか・・・

今日はまかない婦の頭の中でどんなふうに日々の献立が決まっていくのかをちょこっと書いてみます。
まず毎日のように会社の中で売り物にはならないけれど捨てるのはもったいないと思われる食材が3階厨房へ押し寄せます。今日現在の在庫を見れば白菜、キャベツ、トマト、水菜、胡瓜、レンコン、三つ葉、ネギ、大根、期限切れの茄子の漬物などでしょうか?
特にキャベツの在庫が多いです。6玉くらいあるかな?
これは新キャベツとヒネキャベツの切り替わりの時期だからで、塔立ちして花が咲きそうなヒネキャベツが回ってきているからでしょう。
だったらヒネは見限って新キャベツにしてしまえば良いかというとそうでもないのです。新キャベツは美味しいのですが巻が緩くて葉の枚数が少ないだけではなく芯が太くてキャベツとして使える部分が少ないのです。ヒネは美味しくはなくても巻はしっかりしているので調理をする方としてはどちらを取るのかは悩ましいところです。

いつまでもヒネキャベツを注文してくる料理人さんの気持ちはわかります。
これらの在庫の中から何を最初に成敗するかを考えます。量が多いものを潰す時と、早く食べてしまわなければならないものを優先させるとき、まあ臨機応変に考えます。
この在庫なら明日はキャベツメンチにしたいところですが、せっかくの休日に明日の仕込みは哀しいのでメンチはとりあえず翌日回し、となるとせっぱつまって使う食材はないので下ごしらえなしでも間に合う食事を考えます。こんな感じで決めていくのです。
主菜が決まったらそれとバランスの取れそうなものでできれば在庫の野菜が減るようなものを考えます。せっぱつまっていればバランスは無視しますけどね。

今日は中央市場が休みだったので会社も休みでした。そんな日は出番の人たち6~7人分の食事だけで良いので少し材料費も多く使います。休みの日に働かなければならない社員が少しでも『まあ良いか』と思ってくれるよういつもよりちょっと良い食事を目指します。

今日はメインの出番の人が魚が好きだったので魚を使いました。
赤ガレイを調理するばかりに下処理したものを魚屋さんで買ってくれと頼まれました。休日の食事は主菜が2つという組み立てに決めているのでこの魚はちょっと大きすぎます。
それでも断りきれずに買ってきて尻尾と頭を落としてみました。ちょっとは小さくなりましたがどうかな・・・
もう1品を小ぶりなおかずにすることにしてそのまま煮魚にしました。
もう1品は冷凍食品のカマンベールポテト餅にしました。結構おいしいのでまかない婦も気に入っています。
今日は幸い煮魚の味が良い感じに決まったので(こんなラッキーな日も有ります)おおむね好評な昼ご飯になったようです。
おいしいの一言がこの耳に入りまかない婦も少しうれしくなっています。申し訳ないほどの平和な1日です。
明日からは月末の仕事に向けもっとまじめに働くつもりです。月末間近まで自分を甘やかしてきましたがそろそろスパートです。

というわけで今日1日はゆっくりと過ごそうと思っています。ホナ


今日のお昼御飯にポテトサラダを作りました。サラダの中に入れてしまいたいような食材が結構冷蔵庫の中に溜まってしまったからです。
胡瓜、ブロッコリ、カリフラワー、紫玉ねぎ、人参等々・・・もちろんサラダ定番レタスやトマトも溜まっていました。
大量のジャガイモの皮をむき、切って茹ですりこ木でつぶしているときふと亡くなった千葉の叔母のことを思い出しました。料理上手で世話好きだった叔母は今日のようにジャガイモを潰すまかない婦の前に立ち
「ジャガイモはつぶしきらずに少し塊を残した方が美味しいよ。」と教えてくれたのです。
考えてみれば自分の母に料理を教わったことなどありません。反対に教えなければならない立場です。
亡くなった祖母は料理上手でしたが、これまた教わったことはなかったということに今更ながら気が付きました。
まかない婦は身内のだれにも料理を習わぬまま調理師の学校で手ほどきを受けたわけですが、祖母の美味しい味付けはこの口が覚えています。
今でも祖母のよく作っていた水炊きやぜんまいと突きコンニャクの煮物、砂肝と長ネギの塩炒めなど思い出しながら真似して作っています。
あっ、今気づきましたがこの水炊きだけは作り方を教わったのでした。いまだに当社社員のお気に入りのおかずです。
亡くなってしまった祖母や叔母が料理をしているとまかない婦に語りかけてきます。そういえば婆ちゃんとはマカロニの茹で加減で激しくぶつかりました。というかまかない婦がグダグダにマカロニを茹でた祖母に一方的に腹を立てたのです。
思えば大人げないことですよね、あんなに怒らなければよかったとこんなに時間がたってからようやく気づいた愚かなまかない婦です。

今晩は叔母のアドバイスに従って作った大ぶりのジャガイモの残ったポテトサラダをつまみにまたぞろ酒を飲む予定です。日本酒にも合うかな?

ようやく元の入力画面に戻ってこれました。ヤレヤレです。

昨日は本当に風が凄くてビビりました。とにかく厨房の閉めることのできない窓をふさいであるコンパネがバンバンバーン!!と鳴りっぱなしでうるさくてしょうがありません。

ある程度慣れているまかない婦はまだしも、コンパネのバンバンBGMに不慣れな社員たちはかなり引いていました。
それでも外出する午後3時過ぎには幾分まともになりましたが、歩いていても薄くなった頭髪がぶっ飛んでいきそうで、しかも目もしっかりとは開けていられないありさまでした。酷かったです。

どうやら転倒して頭を打ち亡くなった方までいたようで地震の陰に隠れてひっそりとこの災害の少ない街にも自然現象による犠牲者が出てしまいました。
今日もある程度風は吹いていますが、昨日の緊迫感はなくなりました。昨日は自社ビル前に放置された空箱が風に舞い大変だったみたいですが、今日はぶっ飛んではいません。
そうそう、ついさっき人力車を引いたお兄さんがその空箱の前の道をさわやかに通っていきました。なぜ爽やかかというと通りすがりに目があったまかない婦に
「こんにちは」とあいさつしてくれたからです。礼儀正しさにちょっと驚きました。
みなさん金沢に来ることがあれば人力車に乗ってみませんか?なかなかに感じの良い青年ですよ。
そう言えばこの人力車のことを一昨日当社のオニギリ君が言っていました。
「なかなかかわいい良い子やよ。」だそうで、今日その良い子がこんなオバサンと目が合っただけで礼儀正しく挨拶してくれたと告げると
「このオバサンに挨拶しておかんとヤバいと思ったんないか?」とぬかしやがりました。
全くその口遠慮会釈ないねっ!!

でも社員とのこの近さがなんとなく楽しいまかない婦です。o(^▽^)o
(^-^)/こんにちは、まかない婦です。
金沢は今恐ろしく強い風が吹いていて、消防自動車のサイレンがひっきりなしに聞こえています。
どう考えても尋常ではない風ですが、テレビをつけても地震のニュースばかりで地元で起こっているだろうことが全くつかめません。でもついさっきテレビで兼六園が閉園したといっていました。
風で家も揺れています。この後外出する予定なのですがバスに乗るのが怖いです。バス、ひっくり返るかもしれません。
大きなニュースにテレビが占領され必要な情報が得られなかったことが以前にも有りました。アメリカの911の時です。
丁度その時尾瀬の山小屋にいたまかない婦でしたが、台風が来ていて天気予報をどうしても見たかったのですがそんなもの全く放送されません。同じですね・・・
荒れ狂う風の音を聞きながら、出かけても大丈夫なものなのかどうか逡巡しています。(ーー゛)
こんにちは、まかない婦です。
九州の地震ひどいことになりましたね。阪神や東日本の震災を思い返し息苦しくなっています。
今、確実にできることが1つだけあります。それはお金を使うことです。
東日本の震災のあと誰もがひっそりと息をひそめて暮らしていました。楽しいことも嬉しいこともまるで悪いことのように思われてしばらくは街を歩く人の数さえ減りましたよね。
でも被災地を支えるためにもこの日本が強くあらねばならないと思いませんか?そして強さの1つがお金です。
お金があればいろいろと被災地に手助けできるはずです。道を作り家を建て、仕事と生活を支えるためにも必要になるでしょう。
そのためにはみんなで経済を回さねばなりません。今はまだ現地に入ってのボランティアも無理でしょうが、お金を使って経済が尻すぼみになるのを防ぐことはできるはずです。
それぞれに自分のできることをしましょう。
とりあえずまかない婦は今日からまた意識的に無駄遣いを始める予定です。ホナ( ̄^ ̄)ゞ
(^-^)/こんにちは、まかない婦です。
今日からブログの形態が少し変わりました。何気にクリックした新しい形態のブログから抜け出せなくなってしまったようです。
こうなったらこのまま突っ走るしかありません。
さて今日はついさっき来た配送会社の人が巻き起こした不愉快な出来事をブログでぶちまけちゃえと思っています。
当社では農家さんから直接お米を買っています。最初は農家さんが自ら搬入してくださり30kg近い米袋をきれいに積んでいくさまを感嘆してみていました。手際も良いし、自ら作った米に対する愛情のようなものさえ感じました。
ところが最近では配送業者の人が納入してくるようになりました。その人たちの米袋の積み方ははっきり言ってなっていません。でも苦情を言うほどでもなかったので黙っていました。
しかし、今日米を運んできた人はひどかったです。(*`^´)=3(*`^´)=3
前回の残りの米の上に新しい米袋を積み始めたので母が前の物は上にのせてもらいたいと言ったところ瞬時に腹を立てたようです。どうせ食堂のオバサンなんかに指図されたのが気に障ったとかそんなところなのでしょう。
ドスンと聞いたことのない激しい音が聞こえました。えっ?と思って見やると投げつけるように米袋を積んでいます。
母は何か間違ったことを言いましたか?よほど出て行って注意しようかと思いましたがその手のトラブルに超弱いまかない婦です。
こわごわ見やると最後まで投げおろすように米袋を積んだうえ、前の米はそのあたりにほっ散らかしたまま帰ろうとしました。
ここでこの手のトラブルに超強い義妹の登場です。
「サインしてください。」受け取り伝票に当人のサインをさせようと果敢に突進していましたが、何やかやといざこっていました。
ここで当社始まって以来と言える出禁です!!
米投げ男は怒り治まらぬ様子で去っていきました。もちろん厨房チーム3人も不愉快でしたよ。
あのね、オバサンを怒らすと怖いよ~、わかってんのかなあんちゃん?ヽ(`ω´*)ノ彡☆

つい最近甥が夢を実現させようと東京へ出ていきました。今まで両親に頼って生きてきた男の子が東京の街を一人で泳ぎ切れるのかと心配になります。
つい先日も妹に言っていたのです。NHKの受信料とY新聞の営業は絶対に来ると・・・それは大昔に数年東京に住んでいたまかない婦の陥った経験からの忠告でした。
まかない婦はこんな頑なな性格ですからNHKの受信料を払いたくなかったのでNHKの番組は本当に一切見ていませんでした。ですから話をしに来た人にその通り言ったのですがNHKを見ようが見まいが受信料は払わなければならないと法律で決まっているのだと言われたのです。
その法律自体がおかしいと反論しても結局話は通らず受信料を払うことになりました。頭に来ていたのでその後もNHKは意地でも観なかったまかない婦です。(そんなこと誰も知ったことでもないのにね)

さらに凄いなと思ったのはそんな話をしに来る人が夜訪れることです。絶対に部屋にいる時間に来るのです。そのあたりなんだか凄いと思いました。
さらに凄かったのはY新聞です。まかない婦の新小岩のアパートの時でした。学生にしか部屋を貸さない主義の大家さんで隣に大家さんの自宅があり、アパートは4部屋だけのこじんまりとしたもので玄関の門の鍵を1人ずつ渡されており、必ず鍵をかけることになっていました。
その塀を乗り越えて侵入してきたのはまかない婦の山小屋の友達とY新聞の営業だけでした。
すでに部屋の前のピンポンが鳴った時点であり得ないと思っていたのですが、その勧誘の方がさらにあり得ないしつこさでした。とにかく持参した洗剤などの景品をもらってくれというのです。
新聞なんかに興味もないしこの長い人生の中新聞を読む習慣はいまだにありません。しかも毎日溜まっていく新聞がゴミとして生活を圧迫するだろうこともわかっていました。
スペースの少ない東京での生活でできるだけゴミを減らすことは重要な問題でした。
一か月だけの契約で良い→契約しなくても良いから景品だけでも貰ってくれ。となり、あまりのしつこさに景品だけは貰うと返事をするとニコニコ顔で契約書の記入を迫られました。
えっ、契約しなくてもいいからって言ったよね?

再度契約はしないというとまかない婦の手元にあった景品をひったくり
「図々しい!!」と言い放ったその人はまかない婦の理解をはるかに超えた存在でした。
そのあと景品を抱えてまた塀を乗り越え出て行ったようです。
この話を妹にしていたのに甥に注意することを忘れていたらしく、甥はやはり言いなりに受信料とY新聞の契約をしてしまったのだそうです。
まかない婦以上に新聞など読みはしないだろう彼ですが、強く迫られれば断れない性格であることはわかっていました。
激怒した妹がクーリングオフの電話を入れたのでY新聞の方の話はチャラになったようです。
あああああ、何十年たってもそのあたりのことは変わってないのね東京・・・

今日は朝から・・・というか夕べ布団に入ってからずっと鼻水が垂れつづけています。まるでもう壊れた蛇口です。

鼻水ってこんなにたくさん鼻の中にあるもの?わがことながらちょっと驚いています。
夕べ飲みすぎたからかしら?それとも花粉のピーク?そろそろ杉が終わってヒノキの季節かなと思っていたのですが・・・

もうテッシュじゃ追いつかないと思ってようやく見つけて買ってきた鼻ぽんという鼻栓をしたのですが、痛めつけられた鼻の粘膜にメントールが浸みて痛いです。
それでもこらえて鼻栓をしていたのですが、しまいには鼻水に流されて出てきてしまっています。
慌てて花粉症の薬をいつもの倍飲んでやりました。おかげで今は口の中や唇がカラッカラです。それでも鼻水は出きます。
そのせいかどうか首がギッチギツに凝っていて軽く頭痛までしています。最悪です。
今日も一日部屋にこもってやり過ごすことになりそうです。
日本全国の花粉症のひどい人たちは今日のこの日をどうやって過ごしているのでしょう。瞼も腫れてかなり化け物面のまかない婦は同病の人たちを思い巡らしています。
さっきテレビ番組でヨーグルトが花粉症に良いのだと言っていました。もう何年も毎日のようにヨーグルトを食べていますが全く花粉症が良くなった感じはありません。
何か特別なヨーグルトなのでしょうか?気になります。


まかない婦という仕事柄毎日の買い物は欠かせません。主に近江町市場でいろいろな食材を買ってきています。

ただ肉類は値段も嵩もかさむので社員に業務スーパーで買ってきてもらっています。
近江町市場では相も変わらずお金を入れた籠が下げられ、その中にお客さんからもらったお金を入れ、そこからお釣りも返しています。
レジを打つのは小さなスーパーとパン屋さん、乾物屋さんなどでしょうか?地下道を渡ったところにあるデパートにもほぼ毎日行っているのでそこでもレジを打ってもらいます。
さて、よく買い物をする人ならわかると思うのですが、このレジ打ちが早くて的確な人や遅くていい加減な人などいろいろいるのです。
特にデパートのレジでどの人が早いかいつも迷うまかない婦です。
時にはバーコードを読み取らす手の動きがあまりにも優雅で心の中で
「ちょっと、ちょっと、あんたのその手にハエが止まるよ」と揶揄したくなることもあります。
どのレジに着けば一番早く支払いが終わるのかは担当者だけの問題でもありません。そのレジにどんな人がついているか、若いのか年配者か、その人の買い物かごの中の品数はどうか?
それらを見て瞬時に判断し一番早くレジを打ってもらえそうな人の列に並びます。
近江町市場の小さなスーパーではレジ打ちの遅い人など一人もいません。そこはやはり市場とデパートの違いでしょうか?
丁寧でなくても、つっけんどんでもいいのです。正確で早いレジ打ちならば・・・
予想を立ててレジについてもデパートでは待たされることもしばしばです。毎日のように買い物をする人たちはそれらのことも織り込み済みなので、ついている人数が少なくても手の遅い人の列にはあまりつかないものです。
毎日の何気ない買い物の中にもほんの小さな戦いがあります。
平和な日の小さな戦いは5分5分より勝率が低いかも・・・
考えすぎかな?

昨日日曜日だったのですがある社員が筍を持ってきてくれました。彼のお家は筍山を持っていて、毎年採れたての筍を社員全員が食べられるほどくれるのです。

大きな筍が10本以上ありました。

泥を落とし、皮をむきガタガタにへばりついている甘皮を金串でならしてきれいにするのですが、これが結構大変な作業で1時間はかかったと思います。

これを切って鍋に入れ、水を張って火にかけます。するとあくが浮いてくるのでこれを丁寧に取り除きます。あく抜きはしていないのでここの作業は念入りにします。

竹輪と一緒に炊いたのですが、結構おいしそうです。
一日経つとチロシンと言うタンパク質の一種が筍の表面から浮き上がってきます。これが出ると見た目がかなり悪くなるので筍の売れ行きも悪くなってしまいます。
仕舞いにはこのチロシンを水洗いして落とし、炊きなおすことになります。そこまで行かずに売切れてくれると嬉しいのですが・・・
あく抜きを省いたので少しえぐみが残りましたが、下ゆでした筍にはない筍自体の自然な甘さが美味しかったです。また来年もよろしくね~


錦織選手のおかげでぐっと有名になった『のどぐろ』という魚があります。全国的には赤ムツと言われているようですが、石川県では焼き魚の王者とまで言われている魚です。
もともと高いので家庭でしょっちゅう食べるというわけにはいかないのですが、たまに買って焼き立てを食べるととろけるように軟らかくジューシーな焼き上がりです。
のどぐろの値段は魚体の大きさに比例して大きいものほど高い気がします。普通の大きさで一尾700~1000円と言ったところでしょうか?それと産地によっても値段が違うそうです。
先日顔見知りの魚屋のお姉さんに買ってくれと言われて一尾600円ののどぐろを買いました。500円にしてくれたので結構お買い得です。もともと母と2人なのであまり大きなものよりやや小ぶりなものの方がありがたいまかない婦宅の夕食事情です。

大きなグリルでたった2尾ののどぐろを焼きました。最高にいい感じで焼けるので大きくても仕方ありません。
のどぐろに敬意を表して痛む手で大根おろしも作り、酒は限定品の吉田蔵純米大吟醸無濾過生原酒を買ってきました。ほかに今が旬の富山の白エビも買ってきて素揚げしました。
母はこの海老を見てビールを嬉しそうに飲んでいます。
久しぶりののどぐろは本当に旨かったです。
日々の暮らしの中でたまにいただく特別な食べ物、のどぐろもウナギもイワガキも超お高い食べ物になってしまいました。その上今年は大好物の石崎のトリ貝が禁漁になったそうです。残念無念、去年もまともに食べたの一回だけだったのに・・・
思えばあと何回あのすばらしいトリ貝を食べる機会があることか?美味しいものは食べておけ、会いたい人には会っておけ。これがまかない婦の人生訓になりつつある今日この頃です。


今朝の従業員食堂での出来事です。すでに定年を迎え嘱託で働いているAさんがまかない婦に話しかけてきました。
A「ワシは後期高齢者やけどお前は前期高齢者やろ?」
ま「オイオイおっさん、あたしゃまだそんなに年取ってないし。無理やりあんたの仲間みたくするのは止めてもらえんけ。」
A「お前変わっとるなあ、みんなわしの仲間になりたがっとるのに。」
ま「あー、それはないわ。もしあったとすればあんたが怖くて話合わせとるだけや。あんたとおんなじグループに入れられたらと思うだけでゾッとするわ。頼むしあんたの組にだけは入れんといて。お断りや。」
この自称後期高齢者、年はとってもかなり短気です。でも、後期高齢者っていうほど年取ってたかな?まあどうせいい加減な知識で後期高齢者を名乗っているだけでしょう。
喫茶店で自分の友達が『ホット』と注文するのを聞いてホットケーキのことだと思い、自分も注文して出てきたホットコーヒーに度肝を抜かれた勘違い男です。

そういえば今日、義妹との話の中にもお断りネタがありました。
まかない婦が東京の栄養士の専門学校に通っていたころ、生活費を稼ごうとバイトを探しました。まかない婦は自分で着物が着れるのでそんな人は料理屋さんの仲居さんで良い時給で雇ってもらえると従妹が助言してくれたので、料理屋さんのバイト先を探しました。
それで学校からもやや近い新宿の割烹のようなところの求人に電話で応募したところ何店舗も展開しているというオーナーさんが自ら面接に来てくださいました。まかない婦の電話の応対がとても良かったのでぜひ働いてほしいと言われたのです。
ですが条件を聞いてみると夜11時までの勤務だと言われ諦めました。そのころ風呂なしのアパートに住んでいたまかない婦はそこに勤めると銭湯の営業時間までに帰れず、あっという間に浮浪者状態になることに決まっています。
そのことを告げると思いもかけぬ好条件を持ち出されました。働くお店の近くに寮としてマンションを借りるからそこに引っ越してくるようにというのです。敷金、礼金、引っ越し費用まで店が出してくれるとの話でした。
どうしてもまかない婦を雇いたいと思ってくださるのはありがたいと思いましたが、そんな好条件で働き始めればいずれはその店の正社員として働くことになるでしょう。
何のために東京に出てきたのか?栄養士の資格を取りその資格で働きたいと思ったからです。好条件のバイトに惹かれて働いている場合ではありません。
それに想像していた以上に学業の方も厳しかったので、そこまでの長時間のバイトをすれば課題を仕上げることなどできないでしょう。ありがたい話ではあったのですが丁重にお断りしました。
その話を今日聞いた義妹が
「そんなうまい話があるわけないやろう。あんたそれは社長の愛人やわ。」
確かに旨すぎる話ではあったのですがまさかそんなことはあり得ません。そう断言するまかない婦にあきれたような目を向けた義妹です。
あり得ん、あり得ん、あり得んと思うけど・・・


今日の従業員食堂で少し毛色の違うおかずにしようかと思いフライドポテトとウインナーの炒め物を主菜にすることにしました。
ポテトは皮つきで作ろうと思ったのですが、ヒネじゃが芋なので皮が汚いのです。仕方なく皮をむき長めの乱切り(馬耳)にして低温の油で揚げることにしました。
大きな金ザルに入れ芋をフライヤーに沈めたつもりだったのですが上の方が油から上に出ています。それにいつもならすぐさま芋の水分に反応して泡立つ油が妙におとなしいのです。
チッ!まだるっこしいぜ!!


ザルに入ったジャガイモを直接フライヤーの中にぶち込むことにしました。
ザシュっと改めて油に投入すると突然大きな泡が立ち始めました。あっ、やっぱりこうじゃなきゃな。などと思いながら念のために1/4ほどはザルに残し様子を見ました。
するとあっという間に泡立ちが強くなりもう油がフライヤーからあふれ出そうです。
「まずい、まずい、まずいわー!!」

大慌てでまかない婦は走り、フライヤーから芋を引き上げるべく大ぶりの揚げ網を取りました。その上に別の調理小物がいくつかかかっていましたがそんなことに構っている場合ではありません。
小物はバラバラと落ちましたが、すでにフライヤーから油があふれ出しています。

緊急事態でーす!!

結局あふれた油は大した量ではありませんでしたが肝が冷えました。
そんな慌てふためくまかない婦を見て義妹が
「あらあら、走ってるよ。」と冷めた口調でつぶやいています。
一緒に走ってくれとは言いませんがも少し同調してくれてもいいのでは?
一騒ぎ治まった後、脱力しながら思ったまかない婦でした。



今日姪が高校の入学式を終え制服姿を見せに来てくれました。本当のピッカピカの一年生です。

今日という日はいろいろな学校で入学式があったようで、赤飯を売っているお店は気が狂ったような忙しさらしくお店の人たちの目がつり上がっていたと妹が言っていました。

近江町市場でも顔なじみの魚屋さんのお姉さんが別の店で働いていたのでどうしたのか聞くと、3人もの人が入学式などで休んでいるのだそうです。
あれっ、あの店もともと3人しか居なかったよな?全滅か?
とにかくたくさんの若者が新しく第一歩を踏み出した門出の日です。
姪を買い物袋の中に入れて近江町に買い物に行ったこともあったのにその子が女子高生ですよ、まかない婦なりに感慨深いものがあります。
あっ、まかない婦の買い物袋はサンタクロース並みの大袋になっているのでちびっこ1人くらいは入れることができました。

今ではその袋があまりにもズタポロだと言って名古屋の叔父と妹の両方から買い物袋をもらったので両方とも使っています。
ただ両方とも前の袋ほどは大きくないので子供を入れることは難しそうです。
ああ、そうですよね、買い物袋に子供を入れる必要性はあまりないです。

今日まかない婦は入学祝に姪の大好きなイクラを買ってきました。何しろ誕生日プレゼントまでイクラにしてくれというほどですから姪のイクラ好きも筋金入りです。
健康に良くない感じのイクラですが、良くないものほどおいしかったりして・・・
まかない婦にしても子供の時父が味付け海苔の大瓶一瓶丸ごと食べさせてくれた時は本当にうれしかったです。だからそんな日も有っていいですよね?
今日はちょっぴり甘い伯母バカのまかない婦でした。

当社自社ビルは平成元年に建てられました。いま28歳です。人間なら良いお年頃ですが、建物の28歳はかなりお年寄りです。
建物ばかりではなくいろいろなものが老朽化してきています。つい最近冷凍室を修理しましたし、冷蔵庫や製氷機、コピー機など次々に壊れます。
当厨房でも業務用の冷蔵庫が数年前に壊れ、家庭用冷蔵庫の大きいものに買い替えましたが使用頻度が高いのでどこまで持ちこたえられるのかわかりません。
そんな中ガス台に火がつかなくなってしまいました。全く使えないわけではなく着火ができないという状態です。
修理をしようとみてもらったのですが古いので代えの部品が無いらしいです。

火口は4つなのですがそのうちメインの台の火が付きません。
こうなれば4つ丸ごとの取り換えとなり費用もばかにはなりません。
今現在着火できないガス台にはろうそくで火をつけています。着火マンでも使えよって話ですが、最近あの手のお道具は火がつけにくいこと甚だしきものとなっております。
子供の火遊び防止のためだということですが、万年手首痛のオバサンの業務妨害作用もあるようです。

こんな具合に恐る恐るろうそくで火をつけています。
義妹はこうなりゃ4つとも使いつぶすまでろうそくを使えば良いと言っていますし、まかない婦も同じ意見です。
長年続けてきた誕生日会の使い古しのろうそくがここで初めて役に立っています。
ただ、どうしても蝋が垂れてしまうのでガス台の前はかなり悲惨です。ダスターで拭いてもとれんのですわ・・・
耐えられないほどひどくなったら物差しなどでこすり落として使っています。
まっ、長い年月が過ぎると人ばかりではなくいろいろなお道具も傷むってことですよね。しゃーねーか・・・


まかない婦のてんてこ舞い今日もまた続きました。

母と義妹が留守だったので想像以上のてんてこ舞いが続いたわけです。
そうなることが見えていたのでメニューをレトルトカレーにしたのに副菜を何種類も作ったり、漬物を浸けたりなどしていたので結局は手抜きにもならす゛舞を舞い続ける(しかも激しく)羽目に陥りました。


正確にはレトルトカレーとインスタント麺&副菜、人によってはスープなどというわけのわからん献立になっております。
そのため湯を何回も沸かし続けたり、ご飯を何回も炊いたり、それらを補充したり空いたポットを回収したりと気の休まる暇もなく働き続け、その上酒屋のサポートもするという無茶なことになってしまいました。
こんなに働いているのになぜ私はこんなに太っているのだろう・・・ふと疲れた頭でそんなことを思ったまかない婦です。

妹も取引先の御重役に
「そんなに太っちゃってまるで別人じゃないですか。」と渇を入れられたのが応えたのか
「もう絶対に痩せる!」と息巻いています。
痩せたいと強く思うだけで痩せられるのならまかない婦だってツイギー並みに痩せてるはずだもんね、難しいよ。やれば良いことはすべてわかっていてのこのデブリンチョなんだから。


金沢には冷たい花散らしの雨が降っています。近所のお宮さんの桜はせっかく満開になったのに雨にぬれ、それでも花びらの一つも散らすまいと頑張っているようです。
せっかく咲いた初々しい桜に冷たい雨が降るように、人生にも嫌なこと辛いことが突然に襲い掛かるときがありますよね。
そんな時私たちはなんでもない日がいかに特別なラッキーデーだったのかを思い知らされます。
家族がいて、ご飯を食べ、温かいお風呂に入って眠る。その一日がいかに奇跡に満ちた素晴らしい日だったことか・・・
金沢の街に冷たい雨が降り人は肩をすくめ歩きます。
そんな雨の一日でも当社の社員たちは元気です。実は義妹が数日出勤できなくなったのでまかない婦と母の2人で3人分の仕事を何とかやっています。
今日は厨房の頭数が少ないのでちょっと手抜きしようと焼き餃子にしました。
副菜は金針菜と豚小間のオイスターソース炒めかコンニャクピリから煮です。どこの従食で金針菜なんて出るだろうかと思った居ましたがお代わり用に大目に作ってあったコンニャクも無くなり、金針菜もどこへやらです。
てか、おかずだけでなく大目に炊いたはずのご飯も、味噌汁も無くなってしまい大変でした。
柿市商店恐るべしの巻きでございました。

昨日に引き続き妹が御留守なので、まかない婦一人で酒屋もやっています。
少し楽をしようと従業員食堂ではレトルトカレーの日にしました。これはレトルトカレーとインスタント麺の食べ放題で、種類もかなりバラエティー豊かです。選ぶ楽しみがありますよね。

こんな感じになっていて副菜だけは何種類か作ってあります。何種類も作ったので結局手抜きにはなりきれませんでした。
今日は特別に旨い棒というお菓子もつけました。
酒屋の方は昨日あれだけ荷造りがあったのだから今日は暇だろうと思っていたのですが、やっぱり侮れません。荷造りは2点だけだったのですが、他にお祝い用の酒などを頼まれたのもあり、商品をバックヤードに片づけるなどで何度も店を空け行ったり来たりしています。
もう本当に疲れました。

こんな調子なのでお客様の来店はいつもよりかなり控えめです。
そうそう、数日前当社の朝ごはんタイムで社長の自転車が話題になっていました。

かなりの高級自転車らしいのですが、うちの社長が乗っても似合わないとある人が言うのです。
「ボンレスハムがあんな自転車に乗っても似合わん」のだそうです。そしてそのあとかっこいい自転車に乗ってはいけない人というくくりで何人かの社員の名前をあげていました。
要するにデブは何をしてもダメだと言っているわけです。そうかもしれませんがしおれてグタグタになっている痩せもかっこよくはありません。
何事もほどほどが良いですよね。あっ、まかない婦もかっこいい自転車に乗ってはいけないグループですが、もともと自転車には乗れませんのでそんなの関係ねーです。

明日は日曜日、少し朝寝ができるのが嬉しいまかない婦ですが、菩提寺の坊様が月経をあげにいらっしゃるのでそれもまたわずかプレッシャーです。
花も掃除もする余裕もなくお迎えすることになりそうです。


今日、明日と妹が休んでいるので酒屋は午後からまかない婦が開けています。
月末の仕事も終わり、本来ならホッと一息というところなのですが、お昼頃酒屋を開けるなりお得意先様から注文がドカドカと入ってきて6店舗分、7箱の荷造りと伝票処理をする羽目に陥りました。
とはいっても不慣れなパソコン上での伝票処理に追われ、5件目の注文に気づいたときはすでに3時半を回っていたのです。いつもなら宅急便のお兄さんがとっくに来ている頃でした。
在庫切れの商品もあるので明日になることを連絡しようと電話を入れると5件目の店長さんとは連絡が取れず、6件目の店長さんには
「急ぎです。」と告げられたので慌てふためいて注文を変更してもらい荷造りをしました。
結局4時過ぎにようやく一段落し、6個の荷物を引き渡しました。もう1件は週明けになります。
それにしても妹がいても6件の注文は厳しいのに、まかない婦一人では本当にてんてこ舞いです。

その他に蔵元さんへの問い合わせ2件や納品日の確認などもしなければならず落ち着いたのは5時過ぎです。ヘトヘトですわ・・・

そんな疲れたまかない婦を慰めてくれる麗しい桜が咲き始めました。近所の市媛神社の桜です。


3月30日、少しだけ咲き始めました。

3月31日、3分咲きといったところでしょうか?

4月1日、たった1日でここまで咲きました。8分咲きかな?
まだ温かいとも言えないけれど桜の下で美味い日本酒を飲みながらお花見弁当でも食べたいですよねぇ・・・

持っていくお酒は奥能登の白菊純米大吟醸あたりで美しく酔いたいです。
