まかない婦のお勝手ブログ
私は柿市商店という石川県金沢市の八百屋で働いているまかない婦です。 自分の周りに日々起こる、おかしな出来事などを取り上げて、ブログを書いてみようかなと思っています。
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とうとう連休が始まり、予想通りパタリと朝ごはんを食べにくる社員が減りました。普段30人くらいは食べに来るのに今日は8人も来たでしょうか?
なので腹を減らした社員のため朝食代わりのおにぎりを作ります。今日のところは単なる混ぜこみおにぎりですがそれでもいろいろ種類があって楽しいものです。今日はツナマヨと枝豆のまぜこみわかめです。

おにぎりを握っていたら多すぎておく場所が無くなりました。よし、ヲマンおばさん方式だ。とおにぎりの上におにぎりを置いてその場をしのぎます。まあおにぎり同士が若干引っ付きますが手早く海苔に包めば被害は少ないです。
おかげでいつもより多めのおにぎりを社員に出すことができました。
ヲマンおばさんとはまかない婦が昔働いていた尾瀬の山小屋の小家主の叔母さんで新入りの従業員にとっては畏怖すべき偉大な人でした。
とにかくおにぎりを握る速度が無茶早い。もたもたしてると舌打ちされた挙句残念な人を見る目で見られてしまいます。
まかない婦はそのヲマンおばさんに何とか認められる働き手になりたかったので一生懸命に手を動かし女帝についていきました。でも結局最後までヲマンおばさんにとっての一番の働き手にはなれなかったと思います。
おばさんは掃除も雑だけど早かった。まかない婦も雑で早い掃除が好きです。
多分まかない婦はヲマンおばさんのことがかなり好きだったし、間違いなく目標にしていました。
そういえばおばさんも独身だったなー。
一度山から下りておばさんの家に顔を出したことがあったけどもぎたてのトウモロコシたくさんもらって嬉しかったのをこんなに何十年も経った今でも覚えています。
そしてヲマンおばさんと言えばマイタケの混ぜこみご飯です。最初に作ってもらったのを見たときにはあまりの油の多さに度肝を抜かれました。油で茹でているのかとすら思いました。
でもこわごわ食べてみたらすごくおいしかったので二度びっくりしたものです。
今でもアレンジした混ぜご飯を時々作っています。本当においしいのでレシピ載せておきますね。
このレシピの油の量はオリジナルの1/10以下だと思います。
ちなみに今日おにぎりは35個ぐらいしか作ってないのでヲマンおばさんに鍛え抜かれたまかない婦にとっては楽勝でした。
おばさんいろいろお世話になりました。ありがとうございます。

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千葉の話もまだ終わってはいないのですがちょっと毛色を替えて先日の当社朝食時の話題を追ってみます。
社員A「なあ、ちょっと聞くけどカレーに入れる肉は牛か豚かどっちや?」
B「えーっ、豚かな?」
A「ほな、カツは牛か豚か?」
B「えっ、牛?」
Bさんにはトンカツ以外のカツの存在が想像できなかったようだ。Aさんは関西人、自宅ではカツはビーフカツでカレーの肉は牛だったそうだ。
金沢ではカレーは牛の方が多いかな?だけどカツはトンカツに決まっている。
でもまかない婦には驚きの過去話があるのだ。
ま「じゃあAさん、すき焼きの肉は牛か豚かどっち?」
A「えっ?」Aさんが絶句している。わかるよすき焼きは牛だよね。でもその常識は必ずしもオールマイティーではないのだよ。
数十年前にまかない婦が働いていた尾瀬の弥四郎小屋の従業員は丁度10人だった。そのうち5人は関東圏の人間で後の5人は金沢、北海道、九州、神戸、長野県人だった。その10人の中に巻き起こった『すき焼きの肉は牛か豚か』の案件は関東人対その他の県民での大バトルに発展した。
関東勢は言う
「すき焼きは豚だな。」
「はっ、お前ら親に騙されとる。そんなものはすき焼きではない。」
「豚で作ったすき焼きみたいなものは地元では肉鍋って呼ばれてたよ。すき焼きは牛だよ。」
都合の悪いことに5対5では圧倒的に理不尽な関東勢に数で勝つことはできない。神戸出身のおっさんが火を吹いた。

だけどこの言い争いは半年の雇用期間が終わっても解決しなかった。
ただ、群馬出身の女子とまかない婦が2人で神戸から鑑真号という船に乗って上海に向かう際、神戸の屋台飯のひと時にまたぞろ持ち上がった『すき焼きの肉は牛か豚か』の案件で、まわり中の人から群馬娘はフルボッコにされ、この世の常識を初めて知ったのである。
まあ神戸牛のおひざ元ですき焼きが豚などとほざいた彼女のミスであります。
そしてかの地でこの話題を持ち出したまかない婦の黒い心の勝利でもあったのでした。
ねえ、すき焼きって牛だよね?


楽しかったパエリア祭りも終わり山を下りる日、昨日から来ていた石井君が棚卸のため早朝に帰ることになっていました。朝4時の出発のころかなり激しく降る雨の音が聞こえていました。
あーあ、まただね。人のことは言えないけど石井君の雨%もかなり高いです。心の中でご愁傷さまと言いながらも自分たちが帰る頃は晴れる可能性あるのかなとふと思いました。
結局お世話になりましたーと出発するとすぐにまたしても雨脚が強くなってきました。行きも帰りもどしゃ降りで、しかも台風が近づいてきているそうです。
一応被っている山帽子、これって意味があるのかなとふと思う今日この頃。スーちゃんに言わすと蒸れるわ髪の毛がぺちゃんこになるわで百害あって一利無しのものだそうです。
そしてほうほうのていで鳩待峠に辿り着いたまかない婦が呪いの帽子を脱いだ姿を見た途端絶句していました。よほどひどい有様に成り果てていたようですが、自分的には鏡も無いのでさほど気にもなりませんでした。
また彼女の小さな車に乗り高崎駅まで送ってもらったのですが、ちょっとビビルほどの雨風でした。まあ、地元の望岳苑へ行った時ほどの悪天候でもありませんでしたがかなり近かったです。
いつ電車が止まるか分からないと思っていたので来た新幹線にすぐに飛び乗り金沢に帰りました。
スーちゃんサンキュー。そして弥四郎の皆さんお世話になりました。また来年行けそうならお邪魔します。ホナ


予告通り今日は尾瀬弥四郎小屋でのパエリア祭りの様子をお知らせします。
昼の2時ごろから始まっていたのですが、部屋で本を読んでいたので出遅れました。
とりあえず今日はエルビエントさんの巨大パエリアがあるので夕食の準備は無しです。

会心の出来なのかドヤ顔のシェフです。これはシーフードパエリアで二回目は熊肉や白いんげん豆などの入った山のパエリアでした。
熊肉切るのを手伝ったので両方ともしっかりいただきました。数年前と比べ米に芯もなくおいしくできています。ほかにトマトとニンニクのスープもあります。それと生野菜です。

キャベツ、トマト、胡瓜などが弥四郎清水で冷やされていました。胡瓜が旨かったですよ。


これはじゃんけん大会で賞品ゲットに萌えている図です。500円の寄付で高額商品をゲットした人がたくさんいました。
パエリア食べてモヒートを飲みお祭り気分も盛り上がってきました。

リョウタさんがメイドのコスプレで出てきたのでみんなさらに大盛り上がりです。
毎年ベリーダンスの実演がありまかない婦はかぶりつきで度肝を抜かれながら観ていたのですがさすがに何年も見続けていると衝撃も穏やかになってきます。
ですが今年はポリネシアンダンスがプラスされました。




ちょっと寒そうですが素敵でしたよ。

仕舞いにはお客さんやメイドさんも踊っていました。
この後恒例のベリーダンスもあったのですが山小屋奥様のかおりさんに空いてるうちにお風呂へ入るように言われ、チラ見しながら退場しました。
後片付けは現役の山小屋従業員のみんながやってくれたようです。
まかない婦と友人のスーちゃんはこの後星空観察会に参加し、その後もずーっと2人で外飲みして大笑いしながら楽しく過ごしました。
スーちゃんの笑い声が尾瀬ヶ原にさく裂していました。竜宮小屋あたりでは見晴方面に大声で吠える獣が出たと思われているかもしれません。おとろっしゃ、おとろっしゃ・・・
そんな楽しいパエリア祭りの夜でした。


昨日は会社のBBQ大会があったのですが今日はその話ではなく尾瀬の続きにしようと思っています。
去年から北陸新幹線が開通したので尾瀬へのアプローチが上毛高原駅から高崎駅に変わりました。本来なら高崎から上毛線で沼田駅まで行きそこからバスに乗り換えます。
ですが仲良くしている友達が小さな車で駅まで迎えに来てくれるので便乗して鳩待峠まで連れて行ってもらっています。
今回高崎からすでに雨が降り始めていました。

自称晴れ女の友人は文句を言っています。髪の毛が雨に濡れることを極端に嫌う彼女は傘を差し、髪にタオルをかけてヨタカ風の装いで歩きます。
まかない婦は雨が降っていようとどうしようと関係ないのですが、道が濡れると下りの石の道が恐ろしく滑りやすいのでうんざりします。足をのせるすべての石がぬるぬると滑り、あまつさえ足の下で不安定にひっくり返ります。最悪です。

ここまでになってしまえば降っていても晴れていても関係なくかえって小雨の方が涼しくてよいほどです。
結局歩き出す寸前になって突然激しい雨になりました。
「いやがらせか?」天に問うまかない婦の言葉を友人はそのまままかない婦にぶつけたそうな顔をしています。
ツルリ石にへっぴり腰でヨチヨチ歩くまかない婦は頼んで友人に先に行ってもらいました。下りは全くダメですがそのあと平たんな場所はそれなりに歩いてお茶の時間前には弥四郎小屋まで着きました。
今年もダンスのための舞台とボルダリング用の壁ができていました。山小屋奥様のかおりさんか盛んにボルダリングにトライしろと言っていますが、立っているだけで精いっぱいの巨大化した肉体をあんなちっちゃなでっぱり頼みで上まで行きつける可能性が0%だということが分からないのかな?
着いた当日も土曜日だったためか結構な宿泊者数で新人の多い今年の弥四郎小屋は浮足立っていました。お客様の食事の手伝いはしなかったけど今年は松茸をお土産に持っていったので松茸ご飯を炊きました。
清水で松茸を洗っていると何人かのお客さんに夕食に出るのかと聞かれ少し困ったまかない婦です。出ねぇし。

今年二年目のリョウタ君ととても仲良くなりました。松茸御飯を作るため厨房を使わせてもらったついでにちょっと手伝って現在の料理長リョウタ君に少しは使えると認めてもらえたようです。
私の方も以前から彼には注目しています。誰も働いていない時もまじめに働いているのを目にしていい人が入ったなと思っていました。
舞台などの設営のために来ていた大工さんたちもすでにまかない婦のことを覚えていてくれました。
「去年はブドウをくれたね。」って、そうそうルビーロマン持っていきました。今年の松茸御飯も喜んでもらえたようです。
特に翌朝白米をよそってあった朝食のご飯を松茸御飯に替えてくれと言われてまかない婦かなりテンション上がりました。親方サンキュー。

話長くなりそうなので続きはまた明日。明日はパエリア祭りの写真もあるのでお楽しみに。
